おもしろ新事実
当時、五稜郭は、砂丘の丘陵に囲まれていて海から見ることができませんでした。
しかし、明治政府軍の軍艦「甲鉄」は、見えない五稜郭に砲弾を着弾させました。
砲撃ポイントは、五稜郭の望楼がちょこんと少しだけ見えていたとのことでそこに砲弾を集中させたとのことです。
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築島台場
函館湾内に侵入してくる艦船に集中放火を浴びせるため、弁天岬台場以外にも函館湾を囲むようにいくつかの台場(大砲を置く場所)がありました。
築島台場は、弁天岬台場よりさらに函館湾の奥にありました。
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艦船「朝陽」
箱館戦争の海戦で航行不能や乗り捨てなどされた艦船はありますが、撃沈された船は、明治政府軍(秋田藩)の「朝陽」のみです。
しかし、朝陽の大砲、船の部材などが多数残っています。
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函館博物館五稜郭分館の前の大砲
五稜郭博物館の前に2門の大砲が並んでいます。函館観光をした人なら目にしたことと思います。
あの大砲は、どんな大砲なんでしょう???
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ブラッケリー砲
イギリス オードナンス社製造 1961年
長さ 2m55cm
重さ 2.5トン
推定射程距離 1,000メートル
発見場所 豊川町
函館湾にあった築島台場で使用したと思われる。 |
ブラッケリー砲は、下記のケルップ砲より製造年月日が新しい大砲です。攻城戦用の大砲で水平砲撃をする大砲です。
特徴としては、大砲の後部が二重三重に太くなっている点で後部の耐久性が強い点です。 |
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ケルップ砲
ドイツクルップ社製造 1960年
長さ 2m85cm
重さ 1.0トン
推定射程距離 3,000メートル
発見場所 七重浜
新政府軍 艦船 朝陽のものと思われます
朝陽 幕府軍の軍艦 蟠龍に撃沈される。
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朝陽は、箱館総攻撃の際に函館湾に侵入し、七重浜沖で撃沈されました。
土方歳三が、「この機を失するべからず.....」と言った「機」が「朝陽」の撃沈のことです。
その朝陽に搭載されていた大砲です。
射程距離 3,000mは、当時の函館市街、五稜郭は射程圏内に入ります。
(五稜郭から海まで約1.8キロ前後)
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